先日の 3/4 息子の通う 名古屋市立有松中学校 の卒業式に、PTA会長として出席し、来賓祝辞を読ませて頂きました。
大きく年の離れた後輩たちが、皆、立派に育っていって欲しいと願いを込めて。
読み上げた、PTA会長卒業式の祝辞 原稿
まず、保護者を代表しまして、校長先生を始め有松中学校の先生方、子供達を三年間温かく見守って頂きまして、ありがとうございました。
卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
皆さんはこれで義務教育が終了し、これから進む学校、もしくは社会は、自らの意志で進む事になります。
若いときにしかできない事。
沢山有ります。
遊ぶのも大事。
ですが、親として皆さんに願う事は、将来に向け、自分自身の、生きる力、自立する力を蓄えて欲しいのです。
今の時代は極めて流動的であり、また不透明でもあります。
今後、皆さんが大人になる過程で直面する問題は、答えが容易には見つからない、あるいは一つとは限らない、正解のはずが正解では無い、学校では教えて貰えなかった事も多いと思われます。
そうした問いに対して立ち向かい、自ら解決して行かなければならなくなります。
この先、遭遇するかもしれない問題は、前回問題が発生した時と同じ考えでは解決できないでしょう。
同じ考え方で解決できるのならば、そもそも問題ではありません。
人生を進むにつれ、多くの人は同じ思考の人とばかり交流していく事が一般的です。
同じくらいの学力の友人が集まる学校。
同じ機械科や建築科、または、商業科の友人など。
だからこそ、世代を超えた幅広い友人知人を作り、いろんな意見、視点から物事をとらえる事に努め、それまでの考え方では乗り越えられない壁を、今までの考え方から離れ、あえて違う考え方で取り組む力を付ければ、一つ一つの問題を解決出来、大きな壁を一歩ずつ乗り越えられるでしょう。壁の横の小さな階段を見つけられる能力が、きっと皆さんの生きる力、自立する力となるでしょう。
もちろん、努力した者が全員報われるとは限らないが、成功した者は皆、努力をした者です。目標への階段を、最後の一段まで登り切る力を、是非とも付けられる事を願っています。
さて、私も丁度30年前に、皆さんと同じ有松中学校 卒業生でした。
ご来賓、保護者方の中にも、卒業生が何人もいらっしゃいます。
この様に、有松 桶狭間 南陵 地区の歴史は、多くの人によって受け継がれています。
皆さんもこの地域で育った事に誇りを持って、
生きる力、自立する力を蓄え、成長された姿で、
ここに居る全員が五年後、この有心館で行われる成人式に、保護者を含め地域の大人たちは、元気に参加される事を願っています。
その先には是非皆さんの何人かが、PTA会長として、この場所に立って歴史を繋いでいって下さい。
以上をもちまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は保護者の皆様、卒業生の皆さん、卒業おめでとうございました。
平成28年 有松中学校 PTA会長 後藤邦仁
さて、次は来月の入学式の祝辞を考えなきゃ。
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