一年で一番強風注意報が多い三月下旬から四月上旬が過ぎ、いよいよ天候も安定
してくるGWが間近に迫りました。
弊社も天手古舞いな忙しさです。
この時期遊びに行きたい気持ちはわかるけど、是非ヒッチメンバー、トレーラーの点検をしましょう。
な~んだ、点検の呼びかけで整備費取ろうって考えかよなんて思わないでください。
まずは自分で出来る程度で十分です。
ヒッチメンバーの取付部分を良く見る、ボルト&ナットに挟んであるスプリングワッシャがちゃんと潰れているか、ヒッチメンバーがボディに対し傾いたりしていないか、溶接部分や力の集中しそうな箇所に亀裂、変形が無いかの目視が点検の一番手です。
普段から目視点検をしているだけで、異常があれば気がつきやすいです。
たとえばジェットのエンジンルームも普段から綺麗にしていれば、オイルが吹いただけですぐに解ります。普段から見るというのは重要です。
自称素人なら、むやみな増し締めも厳禁です。ボルトは折れることもありますし、ネジの頭がなめてしまうこともありますよ。
次はヒッチボールに体重を思いっきりかけて異音がしないか。走行中も五感を研ぎ澄まし、たまにはオーディオの音量を下げて異音がしないかをチェック。
次にトレーラー
上記の様に、フレーム、車輪、連結部、積載物の固定、タイヤなどを目視点検。
ジェットのトレーラーの場合、ほとんどの方は昨年の秋から全く動いていないと思います。
水に浸けて上げ下ろしをしている場合、どうしても車軸ベアリングのグリースに水が入っていたりします。半年寝たトレーラーの車軸ベアリングは石になっています。それをランクルなどの強力な牽引車に連結し、イキナリ高速道なんて走ったら、ベアリングから煙を吐き、ベアリングが吹っ飛び、タイヤがハブごと外れてしまうでしょう。ジャッキアップして回してみてゴロゴロ言わないか位は確認。
トレーラーのタイヤは小さいことが多く、牽引車より遥かに速い回転数で走行していますからね。
トレーラーはタイヤのチェック、特に空気圧を必ず運行前に行いましょう。
この組み合わせ。W76車載トレーラーにAE86レビンで1軸です。
積載重量は約950kg/トレーラー重量300kgで合計1250kgほど。
タイヤは12インチ12PRを2本
タイヤ許容荷重900kg空気圧指定は600kPa時
タイヤ一本あたりに約625kg
ホイールも穴無しスチールの高強度タイプ。
W84車載トレーラーにポルシェ993で2軸です。
積載重量1200kg/トレーラ450kgで合計1650kgほど。
タイヤは12インチ12PRを4本
タイヤ許容荷重900kg空気圧指定は600kPa時
タイヤ一本あたりに約412.5kg
ホイールも穴無しスチールの高強度タイプ。
特別登場、私のキャンピングの師匠
トレーラー大きいですね。
装備品も含め正味1700kg超でしょうか。
1軸でタイヤは185/75R15 106/104LLTを2本。
タイヤ一本あたりに約850kg
こちらの師匠はタイヤチェック必ずしているそうです。
こんな大きなトレーラーが暴れたら、いくら牽引車がランクル100でも横転する危険すら有ります。
一般に1.5tの車というとクラウンくらい。でもそれらの車はタイヤ4本
2tの車はと言うと、プラドくらいでは大きなタイヤ4本
それぞれタイヤ一本あたり500kg程度ですね。
トレーラーは小さなタイヤで概ねタイヤ許容限度割合が高めです。
ですから空気圧チェックは運行前に必ず行った方が良いです。
タイヤの空気圧はプライ数の半分と言われています。
乗用車タイヤの4PRだと400kPa
LT(ライトトラック)の6PRだと300kPa。
8PR/400kPa
といった感じです。
空気圧の高いタイヤにゴムのバルブも良くないです。
圧が高いので漏れやすいし、飛ぶこともあります。
2軸のトレーラーは、空気圧が下がりやすいです。旋回時に一度トレーラーのタイヤを見てください。ホイールリムから外れそうな程タイヤがよじれています。だから偏摩耗も起こりやすいです。ショルダー部分だけがやたら減ると言うことも良くあります。旋回時のタイヤはまさに消しゴム状態です。
トレーラーのタイヤは走行距離が少ない事が多く、タイヤのミゾが数年経っても減らないことが多いです。でも経年劣化で硬化とヒビは必ず発生しています。
ミゾ十分で車検通ってるし大丈夫と思わず、年数経ったら交換しましょう。
もし走行中にバーストしたらフェンダー吹っ飛んで、積んであるジェットにも傷が付くでしょうね。キャンピングトレーラーだと室内から地面見える程、床が破壊されますよ。
みなさん定期点検をシッカリして安全で楽しいGWを。
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ひとたび事故が起これば修理費、帰りの足代など出費は数倍以上。
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